ヘルメットをかぶろう!
こんにちは 救命センター医師の山口征吾です。
本日はウィンタースポーツの頭部外傷についてのお話です。
魚沼基幹病院は湯沢・魚沼地域という日本有数のスノーリゾートをかかえています。
そのため冬期間にはたくさんのウィンタースポーツ外傷の方が来院します。
転んで頭をうつことは、スキーでもスノーボードでも起こり得ることですが、病院を受診するような重い程度の方はスノーボードの方が圧倒的に多いです。
転倒の原因として多いものは、キッカーでジャンプし、着地に失敗して頭をうった。エッジがひっかかって、転倒した。などです。
脳しんとうが一番多いですが、脳出血などをおこして亡くなってしまった方も今シーズン1名います。
脳は豆腐のようなもので、頭蓋骨という容器に入った髄液という液体の中に浮かんでいます。頭に強い衝撃をうけると脳にも伝わります。豆腐は傷ついてしまいます。
頭部を守るために、ヘルメットがあります。
諸外国ではかなり高い割合で着用されていますが、日本人の着用率は残念ながらまだとても低いです。せいぜい2割程度でしょうか。
最近では、ファッション性に優れたヘルメットがたくさん市販されてきています。
ヘルメットを着用しましょうというポスターも見かけます。
少しずつではありますが、ヘルメットを着ける方が増えてきているように思います。
救命センターの若いスタッフに、スノーボードに行くときにちゃんとヘルメットを着けているかときくと、残念ながらニットの帽子だけだという答えが多いです。
あまりガミガミいうと、「このクソじじい!」と言われそうなので(うちのスタッフにそのような口の悪いものはいませんが)やめておきますが、代わりにブログに書いておきます。
ヘルメットをかぶろう!