リハビリはここから始まる
こんにちは。リハビリテーション技術科の中島です。
今回は当院救命救急センター内でのリハビリを紹介したいと思います。
救命救急センターは救急医療を担う部門なので、「リハビリをするのは早いんじゃないか?」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
「リハビリ」というと、「痛いことをして頑張る」とよく言われますが、救命救急センターでのリハビリはそのようなイメージと少し違うかもしれません。
入院中は治療に専念するため、ベッド上で過ごすことがほとんどですが、患者さんが1日体を動かさないだけでも、廃用症候群という“筋力が著しく低下する病態”になることがあります。
また、せん妄という“周囲の状況が飲み込めずに混乱した状態”になる可能性や、認知機能障害が進行する可能性が高くなります。
そのため、早期からリハビリを行い、上記のような二次的な障害の予防に努める必要があります。
当院のリハビリテーション技術科では、救急担当として2人体制で朝の回診に同行します。
回診には医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、医療ソーシャルワーカーなどの多職種が参加し、治療方針や夜間の状況などの情報を共有します。
その後、リハビリ室に戻ってリハビリ担当者へ情報を申し送り、当日のリハビリ内容を検討します。
私達リハビリテーション技術科は看護師と協力して、早期から離床していけるようサポートしています。
他にも手足の関節の運動、呼吸訓練、ベッド周辺の環境調整、飲み込みの練習など、患者さんの身体機能や日常生活の改善に努めています。
救命救急センターでは刻一刻と病態や治療が変化していくことから、私は多職種での連携の必要性をより一層感じました。
これからも患者さんが1日でも早く元気になれるように、サポートしていきたいと思います。
今後も当院のリハビリテーション技術科をよろしくお願いいたします!