「スピードが大事です!」
救命センター看護師の森山です。
今回私は、部署内で行われたrt-PA療法のシミュレーション研修に参加しました。
まず、「rt-PAとは何か」について説明します。rt-PA療法とは、“発症から4.5時間以内の急性期脳梗塞に対する治療”のことで、rt-PAという薬剤は、詰まった血栓を溶かす作用があり、これを急速に点滴し、脳の血栓を溶かし、再度血液が流れるようにする治療のことをいいます。発症から4.5時間以内という時間制限があるため、医師や看護師、薬剤師などと連携し迅速な対応が必要な治療です。また、rt-PA療法の前後にNIHSSという脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血など脳卒中の神経学的重症度を評価するスケールを用いて、麻痺症状の改善度合いを評価しています。
医師役、看護師役2名で救急車到着前の準備の段階からシミュレーションを行いました。実際に経験してみると、必要な物品の準備や検査科、薬剤部への連絡など到着前に行うことも多く、到着後は検査などを行いすぐに治療を開始できるよう、医師、看護師間で声を出し合うなど、迅速に実施するには準備の段階から連携を取ることが大切だと感じました。またNIHSSは評価する項目が多いので、思ったよりも評価に時間が掛かってしまいました。
何度も言いますが「rt-PA療法はスピードが大事」なので、実際の患者を受け入れた際には今回の研修を活かし、スピーディーかつ正確な対応が出来るよう頑張っていきます!