あわてず安全農作業
こんにちは 救命センター医師山口です。
十日町市内の道路わきには、
コメ作りのワンポイントアドバイスの看板があちらこちらにみられます。
おいしい魚沼産のコメの品質をさらに良くするためです。
少ない文字ながら的確な内容でタイムリーに掲示されることで
農家への浸透度も抜群です。
情報発信の手段・内容としてもすばらしいと感服いたします。
その看板が《あわてず安全農作業》に変わっていました。
稲刈りの時期で、農作業中にケガをする方が非常に多いからです。
私たちの救命センターにも
農作業中の事故やケガで救急搬送されたりする方がたくさんいます。
一番多いのが、コンバインの事故です。
コンバインはイネを刈り取り、
そのまま脱穀(イネからモミをもぎ取る)し、
袋に詰めてくれる大型の農業機械です。
操縦はコンバインの座席に座っておこない、
キャタピラで田んぼの上を走行します。
魚沼地域の田んぼは山間部、傾斜地の田んぼが多いのが特徴です。
道が急こう配であったり、狭かったりです。
1 移動中にコンバインごと横転、崖下に転落してしまうなどのケースがあります。
移動は細心の注意をはらってください。
2 コンバインには回転する部分が多く、ここに手を巻き込まれて受傷するケースが
後を絶ちません。点検は必ずエンジンを切ってから、おこなってください。
3 道路移動中にクルマと衝突する事故もあります。
夕暮れ時や夜間は特に注意が必要です。
農作業をするみなさん、くれぐれも注意して作業をおこなってください。
また、消費者のみなさん、こうやって命がけで作られている魚沼産のコメです。
農家の情熱がこめられています。
おいしくいただいてください。