こどもの発熱
救命センター山口です。
今回のテーマはこどもの発熱です。
救急外来で電話相談の数も含めれば、
もっとも件数の多いのがこれです。
こどもは熱が出やすく、
成人(高齢者)と比較して入院が必要になるのは、
グッと少ない率です。
発熱以外の症状がなければ、
夜であれば様子をみていて
翌日の日中の診療時間に受診でよいでしょう。
ぐったりしている、おしっこが出ない、水分もとれない、
などの症状がある場合には、
受診が必要になりますので電話で症状をお伝えください。
私たちの救急外来では、
まず電話でこどもさんの容態を聞いています。
そこで、すぐの受診か、日中まで待てるのかを判断しています。
これを電話トリアージといって、
重症度の判定を電話によっておこなう方法です。
もちろん実際にこどもさんをみているわけではないので、
容態が悪化するようであれば再度電話をし、受診してください。
翌日まで待ってよいでしょうと勧めると、
断られたと誤解される方もいるのですが、
そんなことはありません。
私たちは一定の判断のもと活動しております。
ご理解とご協力をお願いいたします。
私たちの救命センターには、
3次救急対応の患者さんが運び込まれることがあります。
3次救急のとても重症な方の治療には多くのマンパワーが必要で、
しばらく他の患者さんの対応ができなくなることもあります。
日本小児科学会の【こどもの救急】というサイトがあります。
こどもの症状から、すぐに受診がよいのか、翌日まで待てるのかがわかる
便利なサイトです。
スマートホンからでも利用できます。
きっとお役に立つと思います。