人工呼吸器班の活動(VAP予防につなげる)
こんにちは。救急救命センター卒後2年目の看護師山口です。
今回は当救命救急センターで今年度行っている取り組みの一つ、
人工呼吸器班の活動の一部を紹介させていただきます。
今年度、人工呼吸器班ではVAP(人工呼吸器関連肺炎)の予防を重点課題としており、
救命救急センタースタッフの看護力向上を目指しています。
今回は当院で採用している人工呼吸器装着患者用の口腔ケア物品を適正使用するという視点で取扱業者に学習会を依頼しました。
そして、人工呼吸器班としてVAP予防の視点を絡めた学習会となるよう、集中ケア認定看護師を通して依頼をかけて学習会を調整しました。
気管内挿管中の患者さんは自分で歯磨きをすることが難しく、
菌を含んだ唾液などを吐き出せず、
飲み込み誤嚥してしまうことで肺炎を起こしやすい状況にあります。
そこで日々の口腔ケアの質や頻度、誤嚥を予防する為の手法が重要となり、
ケア提供者の手技次第でVAPを予防することにつなげることができます。
今回の学習会で、VAP予防の視点で口腔ケア物品を用いることによる効果や、
歯を磨くタイミング、磨き方、付属液体歯磨きなどの効果や正しい使い方など、
細かいところまで講義していただきました。
これからも人工呼吸器班の一員として、
スタッフ一人一人が人工呼吸中の看護ケアを意識して取り組めるように、
そしてVAP予防につなげるよう取り組んでいきたいと思います。