ウォーオーオー!!
こんにちは
救命救急センター医師の山口征吾です
Cさんは大柄な若い男性
交通事故で、救急搬送されてきました
乗っていたクルマが大破する大きな事故です
検査を一通りします
幸いにもケガはありません
ただし、スピードが出すぎています
救急外来のベッドに横になったままで
警察官から事情聴取を受けています
すると、その時です
ウォーオーオー!!
ガチャーン
叫び声とモニター機器の倒れる音
突然、Cさんは暴れ始めます
すぐに、男性看護師、警備員を招集
初めからいた警察官とともに、Cさんを押さえます
Cさんはとても力が強く、暴れるのを抑えるのは大変です
1人対複数人は、卑怯じゃないかという声もありますが、そんなことはありません
写真は、少し落ち着いてからのものです
結局、Cさんは未治療の精神疾患であったことが判明
入院のうえ、治療が開始されました
救急外来では、時に暴れる患者さんがいます
けいれん後や意識障害、急性アルコール中毒など多岐にわたります
救急外来では、防犯カメラや各種対応機器を備えています
リスクの高い患者さんには、警備員をあらかじめ、近くで待機してもらいます
暴れようと思って、暴れている人はいません
病気がそうさせているのです
病気を憎んで、ひとを憎まず
定期的に、患者さんの暴言暴力対応の講習会を開いています
スタッフのみなさん、参加お願いします