1月14日 病院長政策推進費採択事業成果報告会を開催しました
当院では、令和4年度から病院長政策推進費という制度を創設し、職員の皆さんから、病院機能の強化、人材育成・確保、業務の効率化、アピール力の強化等につながる提案を募集しています。初年度は多数の応募の中から7事業が採択されました。
今回、採択からある程度期間が経過したことから、病院長政策推進費採択事業成果報告会を初めて開催し、令和4年度採択事業7事業のうち、3事業からの報告がありました。
1つ目は、臨床検査科から「ISO 15189の効率的な継続に向けた文書管理手法の導入」、2つ目は、薬剤部から「SPD活用による病棟薬剤業務時間の確保」、3つ目は、西4病棟から「産後ケア事業」の報告でした。
それぞれに、事業応募のきっかけや事業達成までの経緯、その成果、今後の課題等について、報告していただきました。
ISO 15189というのは、臨床検査室の品質と能力に関する国際規格で、当院は2018年に認定されていますが、ISOで扱う文書にはものすごく多数の種類と数があり、最新版の維持も必要で、文書管理システムの導入により、記録文書の回覧等も容易になったとのことでした。他の業務の文書管理にも応用可能ではないか、との意見が出ていました。
SPDとは院内物流管理システムのことで、当院のSPDスタッフの皆さんに医療安全を確保した上で調剤業務の一部シフトを図ることで、薬剤師の病棟薬剤業務のマンパワーを確保しようという取り組みです。処方箋調剤に画像監査を導入することや、注射薬払出業務にバーコード照合システム(ハンディ端末)を導入することの効果を報告してもらいました。当院の薬剤師さんが不足している中で、薬剤部の取り組みを紹介していただきました。
産後ケアは、安心して妊婦期から子育て期を過ごし育児に臨めるよう、宿泊または日帰りにより、保健指導、栄養指導、心理的ケア、適切な授乳実施のケア、具体的な育児指導の提供等を行うものです。これまで関係者で準備を進めてきており、本年4月1日から、当地域に住所を有する人、産後の療養を当地で行う人を対象に、本事業がスタートします。始まってみて解決すべきことは、順次対応していけば良いと思います。
今回の報告会では、他の事業に応用できる可能性についても質疑応答があり、これから新たな事業を計画し応募する人たちの参考になったのではないかと思います。