BEYOND THE TIME(刻ときを超えて)
みなさん、こんにちは、東8病棟です。
東8病棟は、新潟県内でも数少ない身体合併症の管理も行う精神科閉鎖病棟です。
医師4名、看護師26名、看護補助者1名の院内では小ぶりな病棟です。
そこに作業療法士、臨床心理士、精神保健福祉士、管理栄養士、薬剤師を加えた医療チームで多職種カンファレンスを行い、患者さんの治療に尽力しています。
概要はさておき、今回は看護学生の臨地実習について話したいと思います。
当病棟は、看護協会主催の臨地実習指導者養成講習会受講修了者4名が勤務しています。学生には主に患者さんとの関わりの中から自己のコミュニケーション技術について学んでもらうことを目的としています。(当然、精神科看護、倫理的問題なども含みます。)
学生のみなさんは、今までの授業で一通りの知識や技術を有しているはずなのですが、精神疾患の影響でコミュニケーションが不得手となってしまっている患者さんを前にすると、どうしてよいか分からなくなってしまうことが多々あります。(知っている=出来るではないんです。)
そんなとき実習指導者として、意図的にモデリング行動をしたり、知っているはずの技術を再確認し、患者さんを相手に実践できるようにアドバイスをしたりしています。
コミュニケーション技術をうまく発揮できずにつまずいてしまった学生に対して、
- 知っているはずの技術を適切に実施できる。
- 患者さんとの関わりが苦痛ではなく、楽しい・充実していると思える。
- 個々の個性を伸ばせる。
を目指した実習展開になるように臨地実習指導者は尽力しています。(なんといっても刻を超えて志を共にする大切な未来の仲間、ひょっとすると上司になるかもしれない人材の宝庫ですからね。)
その甲斐あってか、実習満足度は院内でもトップクラスであると自負しております。
学生だけでなく、悩める人々につまずきや失敗が成長につながると示唆してくれた、僕が敬愛してやまないアニメ「ガンダム」のフル・フロンタル大佐の言葉を贈りたいと思います。
「過ちを気に病むことはない。ただ認めて、次の糧にすればいい。それが大人の特権だ。」
これから出会う全ての人々に有意義な時間が訪れるよう、東8病棟はこれからも努力していきます。
以上、東8病棟でした。