新潟大学創生学部の学生さんよりご提案をいただきました。
今年度、当院は新潟大学創生学部のフィールドスタディーズ(学外学修)を受け入れました。これは、新潟大学の学生さんが企業や自治体など、学外のフィールドに赴き、現場の課題を発見し、学生主体の企画や提案をするものです。
当院は、国際大学の留学生や外国人就労者など日本語をほとんど話すことができない外国人患者さんが多く受診されます。また、最近はコロナ禍で少なくなりましたが、外国人旅行者の受診もあります。そこで、“外国人患者さんがより安全で、安心して受診するための企画と提案”を学外学修のテーマ(取組課題)としてお願いすることとしました。
まず、最初に外国人患者さんに関わることが多い救急外来、外来、患者サポートセンター等の11部門の見学を行った後で、それぞれの部門の職員にヒアリングを行い、当院が抱える外国人患者さんの受入れに関する課題を調査してもらいました。
次に、国際大学の協力のもと8組の外国人留学生とその家族にヒアリングを行い、外国人患者さんの困っていることや要望等をまとめてもらいました。
その後、当院の課題と外国人留学生の困りごとや要望等を整理し、解決策を検討してもらいました。
その結果、当院の職員が英語を話せなくても、お互いが相手を理解しようと努力し、ポケトークや携帯の翻訳アプリを使うことで、コミュニケーションは何とか成立していることが分かりました。また、国際大学にはカウンセラーが常駐しており、カウンセラーが事細かくサポートしているため、カウンセラーの存在が非常に大きいことも分かりました。
そこで、一般の外国人患者さんやカウンセラーに相談せずに受診する外国人留学生の方が、スムーズな受診ができるように、最終プレゼンテーションで、外国人向けの受診ガイドとフロアマップの提案をいただきました。
<受診ガイド> |
<フロアマップ> |
外国人向けの受診ガイドとフロアマップはまだ当院では作成できておらず、まさに痒い所に手が届くご提案をいただきました。
今後、ご提案いただいた外国人向けの受診ガイドとフロアマップは、院内配布とホームページ掲載について、患者サービス向上委員会で検討することとしていますし、ご協力いただいた国際大学にもお渡ししたいと考えています。
新潟大学創生学部のS.Sさん、S.Yさん、K.Sさん、素晴らしいご提案をいただき、大変ありがとうございました。