DMAT政府総合防災訓練に参加
みなさん、こんにちは。
魚沼基幹病院DMATです。
ところで、みなさんDMATを御存知ですか?
簡単に言いますと、大きな地震などの災害が発生した時に、いち早く被災地へ駆けつけ、被災した病院の支援を行ったり、あふれる患者さんを被災地から離れた病院へ運んだり、あるいは被災地内の救護所などで患者さんの治療を行ったりする、災害についての専門の知識を学んだ医療チームのことで、Disaster Medical Assistance Team(災害派遣医療チーム)の頭文字をとって「DMAT(ディーマット)」と呼ばれています。
DMATは医師、看護師、業務調整員という3つの職種から構成され、当院には合わせて30名のDMATの隊員資格を持ったスタッフが在籍しております。
さて、令和元年9月7日(土)、全国において政府が主催する「令和元年度大規模地震時医療活動訓練」が開催され、魚沼基幹病院からはDMATとして5名の隊員(米岡医師、今井看護師、北本看護師、山田業務調整員、米山業務調整員)が参加してきました。
今年の訓練の想定は、首都圏を震源とする震度6強~7の首都直下型地震が起こり、甚大な被害が発生しているというもの。厚生労働省からの派遣要請を受けた全国のDMATが首都圏に集結し、実際にDMATとしての活動を行う実働訓練が行われました。
当院のDMATは、まず朝7時過ぎに関越道高坂SA(埼玉県)に開設されたDMAT参集拠点に参集。
そこから埼玉県東部医療圏のDMAT活動拠点本部がある草加市立病院へ移動せよという指示を受け、一路草加市へ。道中、外環自動車道が放置車両等で通行困難との情報(訓練用の情報)から圏央道と一般道を経由しての移動となりました。
草加市立病院に設置されたDMAT活動拠点本部に到着した我々は、さらに近隣のU病院へ病院支援に向えという指示を受けて移動することに。
このU病院は地震により倒壊の危険があるため、全入院患者さん130名を他の病院へ転院させるというミッションを命ぜられ、先着隊の済生会前橋病院DMATと協力し、116名を他院へ送り出し、残すはあと14名というところで訓練時間が終了。しかし、訓練終了直後に残りの14名を搬送する手段が確保できたという連絡が来て、最終的には130名全員の転院が完了した(?)のでした。
早朝からの長距離の移動、そして一日中緊張状態での訓練だったため大変疲れましたが、上手くいったところや上手くいかなかったところ、改めて気づくことができ、実りある訓練となりました。
私たちはDMATとして日々研鑽し、派遣要請を受けた際には迅速に対応できるよう、常に備えて参りたいと思います。