当院が目指す地域医療連携

地域の医療機関との機能分担

地域医療連携を進めるための取り組みの一つが、当院と地域医療機関との機能分担です。当院は地域がん診療連携拠点病院の一つでもありますが、そうした高度専門医療を担いつつ、各専門分野の医療体制を整え、急性期医療に対応しています。また魚沼圏域で不足している泌尿器科や耳鼻咽喉科、整形外科等、さらにNICU(新生児集中治療室)を備えた地域周産期母子医療センターを持ち、産科、小児科を担うのも当院の役割の一つです。

高度専門医療や急性期医療が必要な患者を断らず、常に受け入れられるようにするためには、患者の病状に合わせた入院調整が必要です。具体的には、急性期医療は当院が担い、在宅復帰に向けた回復期の患者さんや軽症の患者さんは連携する地域の医療機関が担うなど、地域の医療機関と病状に応じた分担を行って入院調整を進めています。

医師派遣と医療連携の推進

地域の病院への医師派遣と医療連携も重要な取り組みの一つです。当院は、小出病院・十日町病院・南魚沼市民病院・五日町病院に、毎月約80人の医師を派遣し、各地域で専門性の高い医療が受けられる体制づくりをしています。これにより、例えば、十日町にお住まいの方が十日町病院で必要な検査を行い、病状によっては当院に転院して高度専門医療や急性期医療を受けることができたり、逆に当院から退院後にお住いの地域の中核病院に通院して治療を続けることができるなど、医療連携や情報共有がよりスムーズになりました。地域住民が住み慣れた地域で医療が受けられるように、地域の医療機関といっそうの連携を進めていきます。

うおぬま・米ねっとの普及が鍵に

多くの方からご加入いただきたいのが、地域医療連携ネットワーク「うおぬま・米(まい)ねっと」です。患者さんの検査内容や処方された薬剤の情報を、連携する医療機関が共有できるようになります。紹介元の医療機関で行った治療や検査を紹介先の医療機関で確認することができるので、重複検査を減らしたり、より安全で効率的な服薬のサポートができる等のメリットがあります。さらに救急搬送時にも、迅速かつ適切な治療の提供が可能になります。効率的で安全・安心な医療の提供を目指すためにも、うおぬま・米ねっとの普及を進めることが今後の鍵となります。

地域への情報発信、地域での活動

病院ホームページ

令和4年度に引き続き、ブログ(病院長、救命救急センター、看護部、広報担当)による魚沼基幹病院の情報発信に注力します。また、ホームページでの市民公開講座の開催継続の他、有料広告事業者の募集を継続していきます。

住民向け広報

令和3年度と同様に新型コロナウイルス感染症の感染状況を踏まえ、市民公開講座をWeb開催しました。また、令和3年度新たに発行した住民向け広報誌「きかんのみかた」を定期的に発行し、積極的な情報発信に努めます。

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