からだにやさしい(低侵襲)治療は、大きくお腹を切る手術(開腹手術)の代わりに、お腹に数ヶ所の小さな穴を空け、腹腔鏡を用いて病変を切除する腹腔鏡手術のように、従来の治療に比べて小さな体の負担で必要な効果を得られる治療法のことです。
術後の痛みや入院期間、仕事復帰までの期間など、患者さんにメリットが大きい反面、 施行医や医療チームには高い技術や専門的トレーニングが要求される治療方法という側面も持ちます。
魚沼基幹病院では、開院当初から各種専門医による低侵襲治療が施行されてきました。
その理由のひとつとして、患者さんの体の負担を少なくできるため、余力の少ない方にも非常に適した治療であることがあげられます。開院から5年を経て、当院における低侵襲治療をさらに発展させ、魚沼地域の患者さんにより良い治療を提供すべく、当センターを開設いたしました。
センター名は、治療の中心にいる患者さんに最も伝わりやすいように。
シンボルマークは、たくさんの色で表現された患者さんのいのちを、わたしたちの手=治療で包み込み、ささえるとの思いが込められています。
このセンターは多数の診療科で構成されており、提供される治療は、腹腔鏡や胸腔鏡を使用した低侵襲手術だけに留まりません。消化管内視鏡による早期癌の切除、血管の中や臓器に対してのカテーテル治療や、放射線を用いて病変を治す放射線治療など多岐にわたっています。
診療科にとらわれず、これらの治療を患者さんの状態に応じて柔軟に使い分けたり、組み合わせたりすることで、ひとりひとりの患者さんに対してよりダメージを抑え、かつ効果を高く保った治療を提供できると考えています。
多様な診療科の専門性を上手に活かし、高いレベルの地域医療を魚沼地域で施行することで、一人でもたくさんのいのちを支えていくことが、わたしたちの目標です。