腹腔鏡下手術は従来の開腹手術のようにお腹を大きく切るのではなく、お腹に4か所の小さな穴(5〜12mm)を開けて、カメラで確認しながら手の代わりとなる鉗子を操作して行う手術です。開腹手術と比べ腹腔鏡下手術には、術後の傷の痛みが少ない、傷が目立たず美容面で優れるなどのメリットがあります。また、術後の全身状態の回復が早いため、入院期間は1週間で、デスクワークであれば退院後すぐに仕事復帰可能です。当院では3Dカメラを使用し、日本産科婦人科内視鏡学会の腹腔鏡技術認定医を含むチームで治療を行っています。当院受診後、1~2カ月以内には手術を実施することが可能です。
子宮の温存を希望する子宮筋腫症例が対象となります。腹腔鏡で観察しつつ子宮筋腫を核出します。核出した筋腫は回収バックに収納し、モルセレーターという腫瘤を細切除去するための筒状の刃の付いた器具などを用いて体外へ摘出します。子宮筋層を縫合し終了となります。