新潟大学整形外科 外傷セミナーに参加しました
1年目研修医Tです。
今年の4月から研修医として採用していただき、はや3ヶ月が経とうとしています。
とある日の救急外来でのこと。転倒して右足首を受傷した男の子が、自力来院で救急外来を受診しました。画像検査をしたところ骨折が疑われたので、外科当直の先生にも診ていただきました。
「ちょっと折れてるねー。」
普段の業務には少しずつ慣れてきたものの、毎日のようにわからない事が出てきて苦戦している日々です。
「じゃあシーネで固定しよう。したことある?」
シーネ固定は何度か見たことありましたが、実際に自分で処置したことはありませんでした。またわからない事が出てきてしまったと思いながら、結局その日は補助的な形で先生と一緒に固定しました。
そんな折、新潟大学で開かれた整形外科の勉強会に参加させていただきました。当院の研修医1年目の同期も全員参加し、各ブースで骨接合術の体験やエコーを使った穿刺、縫合の練習をしました。
「こちらのブースでは、救急外来で皆さんが骨折の症例に出会った時、シーネを巻けるよう練習していきましょう。」
固定の練習は2パターンありました。手首の骨折と、足首の骨折です。まさに私が救外で出会ったケースでした。新潟大学の整形の先生方に教えてもらいながら、研修医同士で固定をする練習をしました。
その日は先生方の指示もあり、綺麗に巻く事ができました。
初歩的なことかもしれませんが、実際にはとても奥が深いと思いました。そしてこのような形で実際の症例のフィードバックを受ける事ができ、臨床の場で学ぶことの素晴らしさを改めて感じました。
もちろんこの1回の練習で完璧にできるようになったとは思っていません。繰り返し練習は必要です。ただ、何かをやらなければならない場面で、1度経験した事と全く経験していないことであれば、それは大きな差だと思います。
できないことをできるように。
日々感じる無力感を糧に、少しずつ出来ることの幅を広げて行きたいと思います。